4年ぶり5度目出場の旭川実は、前半の3失点が重くのしかかり、初戦突破はならなかった。

 抽せん会で相手が米子北に決まった時から「縦に速いサッカーをするチーム」(富居徹雄監督)と警戒してきたが、「縦に速いだけじゃなくて個の強さもあって、前半は惑わされた」とゲームキャプテンのDF関玲於那(3年)。守備を修正した後半は無失点に抑えたが、相手ゴールは遠かった。

 9日の練習中には主将でボランチのMF伊藤和稀(3年)が左足を骨折。全治3カ月の診断を受け、この日は両脇に松葉づえを抱えた痛々しい姿のまま、ピッチの外から大きな声で味方を鼓舞した。関は「1つでも多く勝って(伊藤を)上に連れていってあげたかった」と肩を落とした。