札幌がバルセロナの世界的スター、FWメッシ(29)を獲得するプランが12月31日、浮上した。15年から2季は「インドネシアのメッシ」ことMFイルファン(28)が在籍、17年7月からは「タイのメッシ」ことMFチャナティップ(23)が加入する。次の照準は本家メッシ獲得。関係者も将来的なアプローチを示唆しており、夢の補強策が実現される可能性が出てきた。

 札幌がビッグネーム獲得に動く!? 今季J1昇格するクラブが長期的視野に立って、メッシどりを目指すプランが浮上した。関係者は「各国でメッシと呼ばれるプレーヤーが札幌に来ている。今すぐはないと思うが、本家を獲得する可能性があるのでは」と、将来的な案として予測した。

 クラブでは既に、世界的スターを数億円で獲得できれば、興行収入増でカバーできることを試算済み。過去にはブラジルのスターFWロビーニョやMFカカ、元コートジボワール代表のFWドログバにアプローチをかけた。積極的な補強姿勢から世界市場で「コンサドーレ」の認知度は上がっており、14年には元イタリア代表MFデルピエロから逆オファーが届いた。その際はインドのクラブが破格のオファーを出したため実現しなかったが、大スター補強の素地は、十分ある。

 札幌は補強の際、実力に加え名前も大事にする。野々村社長もクラブ力を強めるために13年の就任時から「ディープではないファンを増やすことも大事」と口にしてきた。日本人でも、これまでゴン中山、天才小野や稲本ら、誰もが知るスターを獲得してきた。実際に練習や試合で見せる質の高いプレーはファン層開拓のきっかけになっており、メッシ獲得となれば、その速度は一気に加速する。

 バロンドールを史上最多5度受賞した男が加入すれば、世界最高のプレーをほぼ毎日、北海道で見ることができる。ただ、全盛期の今は、移籍金評価額300億円を超える資金を投下するのは現実的に難しく、じっくりと今後の活躍を調査し、タイミングを計っていくことになる。