今季からJ1に復帰する清水が13日、静岡市内で新体制発表記者会見を行った。大宮への完全移籍が発表されたFW大前元紀(27)に代わり、FW白崎凌兵(23)が背番号「10」を着けることも発表された。GK六反勇治(29)、MF野津田岳人(22)ら新加入4選手が登壇し、ユニホーム姿を披露した。

 広島からの期限付き移籍の野津田は、緊張した面持ちで「伝統あるチームに来られて光栄です。攻撃でも守備でもチームに貢献したい」と話した。既に練習場などをチェック。「清水の攻撃の選手は素晴らしく、特徴のある選手が多い。まずはみんなとコミュニケーションをとって連係を深めたい」と意気込みを明かした。攻撃陣ではただ1人の左利き。小林伸二監督(56)は「左利きのFWは1枚のみなので、野津田の力も借りながら得点していきたい」と決定力に期待を寄せていた。

 六反は仙台から完全移籍で加入。清水のイメージについて「(サポーターの応援の)リズムが独特で、楽しそうだと思っていた」と笑顔で明かした。会見中は緊張している大卒新人のDF飯田貴敬(22)に話しかけて笑わせるなど、周囲に気を配っていた。「若い選手が多いので、一緒に上を目指して自分も成長していきたい」と話した。

 飯田は専大から加入。突破力が持ち味の右サイドバックで、16日からの沖縄1次キャンプに向けて「若手らしく走れるところを見せたい。自分の力を発揮してチームに貢献したい」と話した。清水ユースからは、身長189センチのセンターバックDF立田悠悟(18)が昇格。「プロの厳しさや楽しさを味わって、チャレンジしていきたい。サポーターに応援したいと思ってもらえる選手になりたい」と話した。

 左伴繁雄社長(61)は、今季の目標を「1ケタ順位」に設定したことを明かした。J1において、最近5年では12、13年の9位が最高成績になっている。小林監督は「そこ(9位)は到達したい。15勝はしないといけない。昨年の終盤でホームでの勝ちグセがついているので、それを持ちつつ今季に入っていきたい」と明るく話した。