鹿島に新加入したブラジル出身のMFレアンドロ(23)が、カズ魂を胸に開幕先発を勝ち取る。5日、宮崎市内で練習後、前日4日のDAZNニューイヤー杯のJ2横浜FC戦でFWカズと会話したと明かし、「50歳の年に契約を更新したニュースを見て、どんな人か会ってみたかった。言葉もかけてくれて光栄」と喜んだ。自身も15年に所属した名門サントスの大先輩と初対面。「49歳なのに、いい走りをしていますね」と声をかけると「鹿島でも代表でも成功を祈るよ」と激励を受けた。

 今日6日行われる同J2福岡戦では石井監督が「ベストメンバーで」と明言しており、この日の紅白戦でレアンドロは先発組のMFでプレーした。ブラジル代表で13年に初出場初得点を決めた逸材は「日本サッカーの速いテンポにも慣れてきた。カズさんのように自己管理の徹底もしっかりしたい」。同じ背番号11を背負い、鹿島の国内3冠とアジア・チャンピオンズリーグ初制覇に挑む。【鎌田直秀】

 ◆レアンドロ 本名はウェベルソン・レアンドロ・オリベイラ・モウラ。1993年5月12日、ブラジリア生まれ。11年にグレミオでプロデビューし、パルメイラス-サントス-コリチーバを経て、今季パルメイラスから期限付き移籍。MFやFWとしてドリブル突破や献身的な守備が武器。ブラジル代表では13年4月の国際親善試合ボリビア戦で初出場初ゴール。177センチ、76キロ。利き足は右。