17年のJリーグ開幕が週末の25日に迫った。今季は2季ぶりにJ1に復帰した清水エスパルス、J1で2年目を迎えるジュビロ磐田による静岡ダービーが復活する話題豊富なJイヤー。

 今季の磐田は「融合」がチームの最重要ポイントだろう。元日本代表MF中村俊輔(38)とFW川又堅碁(27)に加え、守備陣にもビルドアップ(攻撃の組み立て)に優れたDF高橋祥平(25)など、攻撃的な選手が多く加入。この新戦力と既存メンバーのフィット感が成績を左右すると言っていい。

 就任4季目を迎える名波監督が新体制発表会見で話した「高い位置で奪って、10秒、15秒でフィニッシュまで行く」という形。それが、どこまで演出できるか。実現すれば昨季の37得点を大幅に更新できるはず。J1復帰2年目となり「名波イズム」の戦術が今季メンバーにフィットすれば上位進出の可能性は十分にある。今は中村俊の存在が大きく見える。中村俊不在時の不安は残るが、戦力はそろっているだけに、指揮官の手腕に期待したい。【磐田担当=前田和哉】