日本サッカー協会の審判委員会は22日、今季のJリーグから試合後にクラブ側と審判員側の代表者で判定の検証などを行う意見交換の場を設けると発表した。判定に疑義があった場合は、審判員を評価する立場の審判アセッサーが、クラブ側の要求に応じて実行委員や強化担当者と話し合う。

 従来、判定に不服があったクラブはリーグに意見書を提出したが、回答に時間を要する不備や形骸化の傾向があった。今回の試みで判定自体は覆らないが、クラブの不満や要望を審判技術向上に役立て、判定理由や正誤を直接話し合って意思疎通を深める狙いがある。

 世界的にも珍しい取り組みで、小川佳実審判委員長は「情報をオープンにする。これは大きなチャレンジ」と話した。