ベガルタ仙台は22日、36日間にわたった長期キャンプの最終日を宮崎市内で迎えた。渡辺晋監督(43)と「ミスターベガルタ」のMF梁勇基(35)が、キャンプを振り返った。

 キャンプ最終日といえども、25日の開幕戦(ホーム札幌戦)を見据えて、11対11のミニゲームなど本格的な練習を約1時間半行った。渡辺監督は、選手に「キャンプの達成感」を与えないことを意識していた。その狙い通りの練習となった。

 指揮官はキャンプの手応えについて、「ふたを開けてみないとわからない。(キャンプの自己採点は)開幕戦の結果を待ちましょう」と、成果は開幕後に出ると強調した。「スローガン(BeSTRONG)に込めた思い、(今季選手に求める)自立などを1年間追求したい。選手やスタッフは身を粉にして働いてくれた。一体感を持ってやることができた。(キャンプのMVPは)選べないなあ。1人は」と話した。

 MF梁は14年目のキャンプを終えた。「やっと仙台に戻って、家族に会えるなという感じ」と笑みを浮かべたが、「やっと終わったという感じはない。早く試合をしたい」と開幕戦を見据えた。新布陣3-4-3では主に右シャドーでプレー。「点に絡まないといけないポジション。やりがいがある」と意欲を見せた。

 この日にクラブは仙台に帰り、23日から仙台で練習を行う予定だ。