開幕3戦連続完封勝利を狙っていたFC東京が、ガンバ大阪に3失点で完敗した。前半22分、G大阪MF遠藤保仁に55メートルのパスを通され、FWアデミウソンに先制点を献上。今季初失点を食らった守備陣は後半7分にも、こぼれ球を相手10番のMF倉田秋に蹴り込まれて失点した。同40分には、アデミウソンの右クロスをクリアしようとしたMF橋本拳人がオウンゴール。開幕2戦で得た得失点差「プラス3」を1試合で吐き出した。

 攻めては、エースFW大久保嘉人が後半34分にPK失敗。左に蹴って、GK東口に止められた。プロ通算5度目となるPK失敗で、移籍後初得点もお預け。その後のヘディングシュートも東口に阻まれた。試合後はユニホームを脱ぎ捨てて蹴り飛ばすほどの怒りに震え、東京加入後初めて無言でスタジアムを後にした。

 大型補強で開幕2連勝は飾ったが、まだ攻守の連係がかみ合わない。2位から8位に転落した篠田善之監督は「自分たちで招いた敗戦を、みんなでどう考えていくか」と反省。日本代表DF丸山祐市が2失点に絡み、一定の自信を持っていた堅守が崩壊。DF森重真人主将は「やりやすいサッカーを相手にさせてしまった。強い相手に対し、自分たちも良くないことを試合中から感じていた。G大阪は勝つべくして勝ったし、僕らもこの負けにも驚いてはいない。もう1度しっかりやっていくだけ」と素直に敗戦を受け止めていた。