2年連続チーム1号を決め、エースの面目を保った都倉は「去年からずっとやっていて、柔らかいボールが来ると思っていた」とニヤリ。「後半になって押し込む時間が増え、セレッソの足も止まっていた。追い付かないといけない場面で追い付き、自信になった」。積み上げてきた仲間への信頼が、同点劇につながった。

 昨年の大けがからの復活を目指していたMF稲本が、再び右膝を手術したことが、この日、発表された。沖縄、熊本と1カ月半にわたる長期合宿で同部屋だった都倉は「ずっと練習前の面倒くさい準備を怠らない姿を見てきた。復帰間近で、本人も楽しみにしていたのに。本当につらい」と表情を曇らせ「イナさんが戻って来る時に、いい順位にいられるようにしたい」。負けたくない理由が、もう1つ出来た。

 昨季は14勝3分け1敗と、抜群の勝率を誇った札幌ドームで、連敗脱出に成功した。次は初勝利へ。次節、負けない本拠地で、一昨年の年間王者、サンフレッチェ広島を迎え撃つ。【中島宙恵】