北海道コンサドーレ札幌はホーム開幕戦で、セレッソ大阪相手に1-1で引き分けた。1点を追う後半28分、FW内村圭宏(32)の浮き球クロスに、FW都倉賢(30)が頭で合わせて追いついた。2年連続チーム1号となった都倉のゴールで連敗脱出に成功し、今季3試合目で待望の勝ち点1をゲット。J1では12年10月20日鹿島戦以来、1603日ぶりとなる勝ち点を挙げて、次戦へ弾みをつけた。

 その瞬間、地響きのようなうなりとともに、本拠地を埋めた赤黒の波が大きく揺れた。0-1で迎えた後半28分、FW2人のあうんの呼吸が、欲しくて欲しくてたまらなかった今季チーム初得点を生み出した。

 途中出場の内村が、代わってわずか10分足らずで攻撃の流れをガラリと変えた。左サイドにドリブルで持ち込み、ふわりと浮かせたクロスをゴール前へ放り込む。少しだけ右へ切り返し、動きにアクセントを付けたのが奏功した。「クロスにしても、シュートにしても、ワンテンポ外して入れていれば、もっとチャンスがものになると思っていた」。単調な攻撃ばかりでは、ゴールは遠い。無得点に終わっていた過去の2試合を振り返り、ベテランストライカーは冷静だった。