記録的大敗を喫した。ベガルタ仙台は15日、アウェーでFC東京と対戦し、0-6で完敗。6失点は10年のJ1再昇格以降では最多タイ。渡辺晋監督(43)は「サポーターに申し訳ない気持ちでいっぱい」。先発の平均年齢は25・55歳という布陣で臨んだが、「フレッシュさがあったかというと、試合前半から薄れていた」と嘆いた。

 1点ビハインドで迎えた後半開始直後に連続失点した。キャプテンマークを巻いたMF藤村慶太(23)は「点を取りに行かないといけない。前から行こうと声をかけた」と立て直しを図った。一方、完全優位に立った東京はカウンター攻勢に出た。悪夢はここから始まった。同30分、途中出場した昨季の得点王FWウタカにPKを決められて4失点目。同38分、43分に立て続けに失点。「未熟だった。2点取ってカウンター狙いだった。それにハマってしまった」(藤村)と悔やんだ。

 選手のプライドは、傷つけられた。11日の神戸戦に引き続き先発したMF三田啓貴(26)は「まだまだ自分たちのレベルはJリーグでも下位」と漏らした。後半8分に自身のブロックミスから2失点目を献上したGKシュミット・ダニエル(25)は「ボールをどこにはじくか意識して取り組んでいければと思っています」と目をそらした。

 連戦の真っ最中。「2日後に試合が待ってますし、次は勝ち点3を取りたい」と三田。明後日18日のアウェー柏戦へ、切り替えるしかない。【秋吉裕介】