FC東京と川崎フロンターレの「多摩川クラシコ」は、東京がFW大久保嘉人(34)の移籍初ゴールなどで快勝した。

 立ち上がりから川崎Fが縦に速い攻撃を仕掛け、MF登里享平(26)がシュートを放つ。東京も日本代表に選出されたMF高萩洋次郎(30)が縦パスを配球しチャンスをつくる。昨季まで川崎Fに4年間在籍したFW大久保は前半26分にオーバーヘッドを打ち観客をわかせた。同27分にはFW阿部拓馬(29)のパスに飛び込みネットを揺らすがオフサイドの判定。

 試合が動いたのは後半だった。後半31分。東京は、大久保のパスを受けた阿部がグラウンダーで折り返す。これが川崎FのGKチョン・ソンリョン(32)に当たりゴールに吸い込まれた。記録はオウンゴールだが、待望の先制点だ。後半41分にはDF太田宏介(29)のクロスをFWウタカが右足で押し込む。ロスタイムには、大久保がウタカとのパス交換で抜け出し、GKと1対1になると冷静にゴールに流し込み勝負を決めた。

 川崎Fは鬼木達監督就任後、初の黒星となった。