ドイツ2部シュツットガルトから柏レイソルへの完全移籍が決まったMF細貝萌(30)が24日、柏市内で行われた会見に出席し「いい順位に入るために、ベストを尽くしたい」と意気込みを語った。チームへの本格的な合流は28日の予定。

 24日朝に帰国したばかりだが、会見後には日立台のピッチで志願の自主トレを行った。約30分、下平隆宏監督と並んでランニングするなど体を動かした。

 11年にブンデスリーガのレーバークーゼンに移籍してから7季をヨーロッパで過ごした。このタイミングで国内復帰を決断したことについて「シーズン中でそこまでいいタイミングとは言えないが、熱心に誘っていただき、どうしてもここでやりたいと感じた」と心境を語った。

 理由はもう1つあった。柏でプレーすることは、幼い頃からの夢でもあった。「卒業文集にも『レイソルに入る』と書きましたし」。群馬・前橋市に生まれ育ったが、テレビ越しに見るのはいつも黄色のユニホームだった。すでに細貝の試合用ユニホームも完成し、着用して写真も撮影。37番は空いていた番号から選んだといい、「光栄に思う」と白い歯を見せた。

 現在W杯アジア最終予選を戦っている日本代表には、同世代の選手も複数人いる。今朝帰国したばかりでアウェーUAE戦(2○0)は機内で観戦できなかったが「普段から連絡をとったりする仲だし、刺激になる」と話す。「所属チームが大事。ここで結果を出したい。それが(代表に)つながっていくことはいいことだが」と、まずは現在15位と苦戦する柏の起爆剤になることを誓った。早ければ1日のアウェー、サンフレッチェ広島戦が柏でのデビュー戦となる。