4月1日、エコパスタジアムで4年ぶりにJ1の大舞台で“静岡ダービー”が復活します。日刊スポーツ静岡県版では「勝つしかない」と題して、ジュビロ磐田と清水エスパルス、両チームの連載を3回に分けて掲載します。第1回は、激闘を繰り広げてきた静岡ダービーをデータで振り返ります。

 静岡ダービーは、両チームのプライドがぶつかり合う激闘だ。1994年から2013年までの20年間で、リーグ戦では44回対戦。通算成績は22勝5分け17敗で、磐田が優勢といえる。さらに磐田はヤマハスタジアム、エコパスタジアムで行われたホームゲームで14勝1分け7敗と圧倒的な勝率を誇っている。一方で、12年以降は清水が4連勝中と圧倒している。

 ダービーに限った得点ランクでは、元磐田で現J3沼津のFW中山雅史(49)が14点で断トツだ。しかし現所属の選手では、清水MF枝村匠馬(30)の3得点がトップで“ダービーキラー”。次いで清水MF村松大輔(27)、磐田MF山本康裕(27)が2得点している。10年以降の最近8試合では引き分けもしくは1点差の好ゲームが続いており、今年も先制点が重要になりそうだ。

 サポーターの記憶に残る激闘は、99年12月のチャンピオンシップだろう。4日の第1戦(磐田2-1清水)は延長Vゴール戦。11日の第2戦(磐田2-1清水)も延長戦の末、勝ち点で並んだためPK戦に突入し、磐田が優勝に輝いた。その後、両チームはともにJ2降格とJ1復帰を経験。3年のブランクを経て、ようやく再びJ1で対戦する時が来た。磐田はもちろんサックスブルーのユニホームで、清水もオレンジのホーム用ユニホームで試合に臨む予定。新たな熱戦の歴史が、再び動き始める。