サッカー日本代表MF長谷部誠(33=フランクフルト)のサッカースクール「MAKOTO HASEBE SPORTS CLUB」が11日、藤枝市内で開校した。この日は長谷部自身も参加し、未就学児から小学校6年生の計42人を直接指導。念願でもあった地元藤枝でのスクール開校に「長い間望んできたことなのですごくうれしい」と笑顔を見せた。

 同スクールは「世界を身近に感じ、想像力を働かせ世界で活躍できる子どもたちを育てる」との理念を掲げている。練習は週2日だが、長谷部自身が考案、監修したトレーニングメニューに基づいて活動。日本代表やドイツ・ブンデスリーガで経験した練習内容を子どもたち向けにアレンジしている。

 スクール内ではサッカー以外にも自主学習できる場を提供。長谷部は文武両道を掲げる藤枝東高で3年間過ごしたこともあり「サッカーだけすればいいわけではない。自分でいろんなことを考えることで人間として成長できる」と力説した。

 今後はドイツから動画を通じて子どもたちとコミュニケーションを取っていくという。「スクールを通じて地元への恩返しができれば。これまでの経験を子供たちに伝えていきたい」と抱負を語った。【神谷亮磨】