北海道コンサドーレ札幌は今日16日、札幌ドームで昨季年間3位の川崎フロンターレと戦う。MF横山知伸(32)ら、川崎Fでプロ生活の幕を開けた4人が、古巣討ちに挑む。

 チームは15日、札幌ドームで行った全体練習の大半を非公開にし、紅白戦や攻守のセットプレーを確認した。大手証券会社の内定を辞退して川崎Fに入団した横山は「この世界への道を作ってくれたチームで感謝しているけれど、今は札幌の一員。しっかり勝ち点3を取れるように頑張りたい」。ここまでセンターバックでの出場が多いが、ボランチでの起用も目立ってきた。「川崎のことはリスペクトしているけど、隙はあるはず」と、意気込む。

 「知っている選手が多くて変な感じ」と苦笑いのDF田中は「神戸時代に1度、対戦しているけど、ほぼ何も出来ずに終わったので」と雪辱を期す。今季から川崎Fの指揮を執る鬼木監督は、FW都倉が川崎Fに入団した時の主将だった。都倉は「分け隔てなく、若手にもしゃべりかけてくれた。まさか監督をするとは」と、時を経ての対戦に感慨深げだ。14年まで川崎Fに在籍したDF福森は「むしろ、早く試合をしたい」。ホーム3連勝で、一気に上昇気流に乗る。【中島宙恵】