2位浦和レッズが勝って3連勝を飾った。7位のFC東京は天敵に敗れて今季初の2連敗となった。

 先制はアウェーの浦和だった。前半14分、FWラファエル・シルバ(25)のスルーパスに反応したMF興梠慎三(30)が、DFを背負いながら冷静に左足でシュート。ゴール右に流し込んだ。04年9月以降、味スタで7勝3分けと負けがない浦和が幸先よくリードを奪った。

 ホームの東京は、本拠の味スタで浦和を苦手としているだけでなく、アウェーも含めて公式戦6連敗中。加えて、これまで全6試合にフル出場してきたFW大久保嘉が軽度の脳振とうで欠場。特に前半は厳しい戦いを強いられ、決定機をなかなかつくれなかった。

 後半に入ると、まずは東京が修正力を見せた。5分にMF橋本の右足シュートが左ポスト、10分にはMF東の左FKが右ポストをたたいた。しかし、ゴールは奪えない。15分の絶好のカウンターもクロスとシュートの精度が低く、逸した。

 1点リードの浦和はMF関根を投入し、さらに攻勢を強める。30分には再びラファエル・シルバのスルーパスから興梠。DFを背に反転、うまく左足で打ったが、わずかに左にそれた。その後は追加点を奪えなかったが、勝ち点3を積み上げて“暫定首位”。試合後にキックオフとなった、勝ち点2差で追う首位の神戸にプレッシャーをかけた。