5日のアルビレックス新潟戦に快勝した川崎フロンターレが6日、神奈川・川崎市内で9日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)・イースタン戦(香港)に向け調整を行った。

 腰痛のため4月30日のセレッソ大阪戦から2戦欠場していた司令塔MF中村憲剛(36)が実戦復帰。川崎Fユースと練習試合(30分×2本)の2本目に出場し、急ピッチの回復ぶりをアピールした。

 前日5日にダッシュやボール回しを始めたばかりだったが「やれる感触だったらやろうと。自分でもビックリ。恐れずにグングン進んだことで視界は開けた。明日は何もなければ合流かな」と手ごたえ。勝てば1次リーグ突破が決まるイースタン戦での復帰が現実味を帯びてきた。

 また、開幕直後に右足親指付け根を骨折したMF家長昭博(30)は練習試合にフル出場。MF三好康児(20)へのスルーパスで得点を演出し存在感を発揮した。家長は「怖さはなくできた。もっとコンディションを上げて行ければ。急に100%は無理なのでちょっとずつやっていければ」。

 新潟戦では、新戦力のMF阿部浩之(27)が全得点に絡む活躍で、5戦ぶりの勝ち点3を手にした。中村と家長の復帰も間近。中村は「次のACLも一丸となって勝てればまた上昇気流にのっていける」と見据えていた。