サイバーエージェントが1日、都内で会見を開き、J2のFC町田ゼルビアの運営会社・株式会社ゼルビアが第三者割当増資で発行する株式を引き受け、8割の株を取得し子会社化すると発表した。町田は今後、サイバーエージェントグループの傘下に入る。

サイバーエージェントの藤田晋社長(45)は、2006年3月に東京ヴェルディ1969(現J2東京ヴェルディ)を運営する、日本テレビフットボールクラブとの業務・資本提携を発表し、日テレに次ぐ2位株主となったが、成績低迷などで2年で撤退した。その時と、今回の違いについて聞かれると「ヴェルディさんの時は、筆頭株主ではなかったので、思うような経営参画が出来なかった。また会社の規模も成長しており、当時だと会社の体力的に抱えきれなかった」と説明。さらに「ヴェルディさんとは最初の経緯があるので接触はしたが、お話が合わなかった」と、東京Vとも接触していたことを明かした。

藤田社長は「Jリーグには可能性がある。海外からもビッグネームが来るようになった」と強調。同社のグループのインターネット放送局AbemaTVで、どう扱うかと聞かれると「コンテンツにしたい思いはあるが、そこよりJリーグの将来性への注目が大きい。AbemaTVでも盛り上げることは出来ると思う。DAZNさんとの交渉ですけど、後方的な意味合いでも何試合か放送させていただけたらいいと思います」と、Jリーグの放送に関しても、DAZNと交渉していく考えを明かした。【村上幸将】