浦和レッズが、ホームでアビスパ福岡に快勝した。

「両利き」ならではの美しい弾道だった。浦和MF小泉佳穂(24)が左足で先制ゴールをマークした。前半11分。ペナルティーエリア手前でボールを受けると、キックフェイントで1人を抜き、ゴール右へ突き刺した。待望のJ1・20試合目での初得点。ほぼ無回転のボールは相手のGKの手に触れることなく、ネットを揺らした。

今季、J2の琉球から加入した司令塔。右利きだが、小学校の時から左足の練習も積んできた。「今では、両足を使えるようになりました」と話すように、左右のクオリティーに差はない。右に左に…。自由自在に使い分ける。

昨季、琉球ではレジェンドのMF小野(現札幌)とプレーした。移籍し、小野が浦和時代に背負っていたこともある背番号18でプレーする。「自信が全てだ」との金言を胸に刻み、大先輩のように、浦和を代表する男を目指す。