売り上げが好調なサッカーくじの収益を財源とするスポーツ振興の助成対象に、2011年度の募集からJリーグのスタジアムや冬季国体で使用する競技場の建設・改修費用が加わることが26日、分かった。

 これまでのくじ助成は地域の総合型スポーツクラブ整備やグラウンドの芝生化事業、競技団体が行う選手育成などに限定されており、Jリーグ側からは競技場の整備にくじの収益を利用できるよう要望する声が大きかった。また、13年以降開催地が未定の冬季国体で会場を整備する自治体の負担を軽減する狙いもある。

 くじを運営する日本スポーツ振興センターによると、助成額などの詳細は募集を始める10月までに決める。

 サッカーくじは最高6億円の当せん金「ビッグ」が好調で、10年度の助成額は09年度の70億円を上回る90億円が確保できる見通し。今回対象を拡大した11年度の助成は10年度の売り上げが財源となるため助成額は未定だが、同センターは09年度に約46億円を内部留保しており、その一部も財源に充てる方針だ。