横浜の“秘密兵器”が、潜在能力をいきなり発揮した。横浜ユースからトップチーム昇格が決まったFW小野裕二(17)が15日、横浜市内で行われた紅白戦に出場し、主力組を相手に豪快なゴールを決めた。チームには前日14日に合流したばかり。鮮烈な一発に木村和司監督(51)も「たいしたもの。これからもっと良くなる」と目を細めた。

 紅白戦は3本(各10分)行った。1本目で控え組FWに入った小野は、右サイドでボールを持つと、そのままペナルティーエリア内に侵入。「積極的にシュートを打とうと思っていた」と右足を思いきり振り抜いた。ボールはDF中沢佑二(32)ら、リーグ屈指の安定感を誇る守備陣の横をすり抜け、ゴールネットを揺らした。「少しタイミングが遅れ、体も開きぎみだったのですけど」と言いながらも、スピード、コースともに申し分のないシュートだった。

 残りの紅白戦では主力組にも入った。18日のリーグ広島戦でベンチ入りする可能性が高まってきた。