横浜のエースFW渡辺千真(24)が、先発復帰のチャンスを逃した。23日の練習中に痛めた右足首の状態が回復せず、25日の仙台戦出場メンバーから外れた。渡辺にとっては4試合ぶりにつかんだ先発出場のチャンスだった。

 24日朝、痛みをこらえながらクラブハウスに姿を見せた。前日の練習中にひねった足首は大きく腫れていたが、練習には参加するつもりだった。冷静なスタッフの判断で取りやめたが、渡辺は「検査はしません」。昨季リーグ新人王の意地もあるのか、次節以降の復帰を強くアピールした。

 リーグ再開後、ゴールに見放された。木村和司監督(52)から「動きが悪い」と指摘され、先発から外れ、ベンチ外の屈辱も味わった。復調の兆しを感じ取り、仙台戦先発を決断した木村監督は「ついてないのう」。渡辺の試練はまだまだ続く。