広島からドイツ1部リーグのケルンに移籍する日本代表DF槙野智章(23)が31日、広島市内で記者会見し「存分に力を発揮して、ドイツで新しい槙野智章という人間をつくりあげたい」と意気込みを語った。

 1月のアジア杯日本代表に選出されている槙野は「もうワンランク大きくならないと、ブラジルワールドカップ(W杯)には立てない」と2014年のW杯出場を見据えた上での決断だったと説明した。J1通算86試合で13得点のDFは「守備だけでなく、攻撃でも通用する選手になりたい」。ただ、広島ユース出身でクラブへの愛着が強く「一緒に戦ってきた選手とプレーできなくなるのはつらい」と涙ながらに話した。

 槙野によると、ケルンとの契約は2年半の予定。1月2日に日本を出発して現地で正式契約を交わし、同4日に日本代表に合流する。