日本代表MFとして活躍し、J1でも横浜の2連覇に貢献した元日本代表の奥大介容疑者(37)の逮捕にサッカー関係者は動揺を隠せなかった。

 横浜在籍時の奥容疑者とプレーしたある選手は「後輩を食事に連れていくなど、面倒見が良い兄貴分だった。選手として悩みを聞いてもらったことがあり、すごく世話になった。こんなことになるとは」とショックを受けた様子だった。

 横浜の職員として接した関係者も「寝耳に水だ。お酒が好きで、アスリートというよりも豪快な天才肌の選手という感じ。ホームゲームでは夫人や娘が試合をよく見にきていたのを覚えている」と驚いていた。

 引退後の奥容疑者が1月までテクニカルアドバイザーを務めたJ2の横浜FCには問い合わせ電話が殺到し、社員は対応に追われた。

 体調不良などを理由にクラブを離れてからは音沙汰がなかったそうで、広報担当者は「事実関係を把握できていない。お答えできることはない」と当惑していた。

 横浜などでともにプレーした元代表FW久保竜彦選手が所属する廿日市FC(広島)は取材に対し「コメントは差し控える」と答えた。