日本サッカー協会の田中道博専務理事(55)が、日本体育協会(日体協)元女性職員に対してセクハラと疑われる行為をしたとする内部文書の存在が3日、明らかになった。

 日体協が11年2月から8月までの約半年間、元女性職員、同僚、上司などから聞き取り調査を行っていた。日体協は「田中道博理事の迷惑行動について」とする内部文書を作成し、日本サッカー協会もセクハラ疑惑を把握しながら厳重注意処分で済ませてきた。両協会のコンプライアンス意識の希薄さとも思われる側面が浮き彫りになった。