<高校サッカー:郡山0(4PK2)0東海大山形>◇1回戦◇31日◇駒場

 県内屈指の進学校である郡山(奈良)が、東海大山形との初出場対決を制し、初勝利を挙げた。

 前半はお互い緊張もあり、消極的な立ち上がり。

 後半になると、固さもほぐれ攻撃の形ができはじめた。10番を背負うMF坂本瑞貴(3年)が個人で仕掛けて好機を演出。しかし、シュートは決まらず決着はPK戦へと持ち越された。

 PK戦ではGK大谷啓悟(3年)が堂々と2本のスーパーセーブ。「奈良県大会で5試合無失点に抑えて、我慢できるようになったのが大きかった」。

 浦野和久監督(47)が「就任4年目で奈良県大会決勝で勝つまでは、PK戦の勝利を見たことがなかった」と話すほど、チームとしてあまり得意ではなかったPK戦だったが、見事制し、歴史ある1勝つかんだ。

 大谷は1月のセンター試験を受験予定。しかし「次もチーム一丸となって戦いたい」と頼もしかった。