<全日本大学女子サッカー選手権:日体大0-0(PK4-2)大体大>◇決勝◇18日◇東京・味の素フィールド西が丘

 日体大(関東第1代表)が大体大(関西第2代表)を下し、2年ぶり16度目の優勝を飾った。互いに守備の堅さが際立つゲーム展開となり、110分を戦っても決着がつかずPK戦に突入。日体大は4人全員が決めた一方、大体大は3、4人目が続けて失敗し、勝負あった。昨年の準々決勝では大体大に1-1(PK3-4)で敗戦。そのリベンジを1年後に果たした。

 昨年なでしこジャパン入りした1年生DF羽座妃粋(はざ・ひすい)は、9日の2回戦・筑波大戦で右膝の内側側副靱帯(じんたい)を損傷。出場も危ぶまれたが、志願の強行出場で完封勝ちに貢献した。準決勝は欠場してスタンドに回り「応援の大変さ、出られない選手の悔しさを感じた。その分、絶対に決勝のピッチに立って、守り抜こうと思っていた」と振り返った。

 9戦全勝の完全Vとなった関東リーグに続く2冠。名古屋の元日本代表FW矢野貴章(30)の兄、矢野晴之介監督(37)は「羽座に聞いたら『大丈夫です』と強く言ってきたので起用した。先人が手にしたきたタイトルを奪還できてホッとしている」と話した。