経営再建中のJ2大分は22日、Jリーグから融資を受けていた3億円の返済のため、「J1昇格支援金」として一般の個人やグループから1億円を目標に寄付金を募ると発表した。ことし10月中旬までの完済が、J1昇格をかけて戦うプレーオフ参加の条件となるが、現状の資金繰りでは捻出不可能と判断したため。

 記者会見で青野浩志社長は「再生、復帰のためにまさしく正念場。対価のないお願いだが、サポーターの皆さんには支援してほしい」と語り、残る2億円については「経済界、行政から支援を頂けるものと確信している」との見通しを話した。

 返済が必要なのは公式試合安定開催基金から借り入れた6億円のうちの未返済分。受け付けが始まる23日には、大分駅前や市役所などで支援金を募るチラシを配布する予定。支援金は1口5000円で、期間は8月22日までの3カ月間となる。

 大分は現在8勝4分け3敗で6位。今季から導入されるプレーオフでは、シーズン終了後に3~6位のチームがJ1昇格をかけて戦う。