<J1:C大阪1-2鹿島>◇第33節◇30日◇長居

 攻勢のC大阪は決め手を欠いた。

 ホーム最終戦で、今季限りで退任するクルピ監督に白星を贈れず、優勝の可能性も消滅。

 柿谷は「勝ち点3だけが欲しかった。残念」と唇をかんだ。

 今季急成長したエースは0-1の前半38分、指揮官が「Jリーグの歴代ゴールの中で一番美しい」と絶賛した得点で観客を沸かせた。

 山口のクロスを胸でトラップ。球を浮かせながら、背後から来た相手選手をかわすと、落ち際を右足アウトサイドで流し込んだ。

 そんな美技にも笑顔はなく「悔しい」と繰り返して足早に去った。