<天皇杯:東京0-0(PK戦4-5)広島>◇準決勝◇29日◇国立

 東京ランコ・ポポビッチ監督(46)が2年間指揮を執ったクラブに別れを告げた。

 この日は持ち味の攻撃的なサッカーが影を潜め、Jリーグ王者の広島を相手に我慢合戦のような内容を強いられた。

 その中で粘り強く戦ったものの、PK戦で散った。「私の考えはPK戦になる前に試合を決めなければならないということ。PK戦は心理ゲームだからだ。私はここでの仕事を終えて去るわけですが、今日の試合は勝つチャンスがあったが、我々が決められず負けてしまった。この経験を次に生かしてほしい。選手として、人間としてもこの経験を生かしてほしい」とメッセージを送った。

 ポポビッチ監督は来季からC大阪の監督に就任することが決まっている。