<J1:鹿島2-2大宮>◇第16節◇23日◇カシマ

 元日本代表監督のジーコ氏(61)が、古巣鹿島の試合を観戦した。試合前、アップ中の選手に対し「頭を上げて戦おう」と鼓舞。ハーフタイムにはサポーターの「ジーコ」コールを受けてピッチに降り立ち、応援席に手を振って歩きスタジアムを盛り上げていた。

 試合は追いつかれての引き分け。「チャンスを決め切れていれば、こういう展開にはならなかった。2失点とも不運な形だったし、サッカーの難しさだ」と話した。試合後は、82年W杯スペイン大会で「黄金のカルテット」を構成したトニーニョ・セレーゾ監督(59)と長く話し込んだ。内容を聞かれると「今回のW杯のブラジルについて話したよ。詳しいことは内緒」と笑顔ではぐらかした。

 同氏は19日に来日し、テレビ出演や取材を受けた後、この試合を観戦。24日にブラジルへ帰国する。