<J1:横浜2-0川崎F>◇第21節◇23日◇ニッパ球

 川崎Fが「神奈川ダービー」のリベンジに失敗した。リーグ中断前の前回対戦時は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との兼ね合いで過密日程を過ごしていたため、コンディションは全くの別物。勝てば首位に立つ試合だったが、4位に後退した。

 体調不良でDF谷口彰悟(23)が欠場するアクシデントに加え、前半2分、DF登里享平(23)がハンドをとられてPKを献上。先制を許すと、同35分に2度目の警告で退場した。

 それでも、数的不利の中で後半15分、U-21(21歳以下)日本代表のMF大島僚太(21)がフェイントで相手をかわし好機を演出。同23分には、FWレナト(25)が左サイドから強烈なシュートを放つも、これはゴールバーに嫌われた。

 試合後、MF中村憲剛(33)は「10人になっても、守ってカウンターではなくて、後ろからつないでいく自分たちのサッカーができた。0-2だけど、下を向く必要はまったくない」と前を向いた。風間八宏監督(52)も、「選手たちはよくやってくれた。我々のスタイルを最後までつらぬいた。誇れる敗戦」とねぎらっていた。