<J1:川崎F1-1仙台>◇第26節◇27日◇等々力

 川崎Fが土壇場で追いつき、引き分けた。

 川崎Fは前半からミスが目立ち、厳しいプレスをかける仙台にボールを奪われる場面が多かった。前半41分、MFパウリーニョ(25)の右クロスにFWレナト(25)が左足で合わせるも、ゴールポストに嫌われる。そのとき足を負傷してレナトが退場すると、仙台はその間にFWウィルソン(29)が右足でゴールを決め先制した。

 後半は川崎Fが猛攻を見せる。9分、FW大久保嘉人(32)がドリブルでDFを2人かわし、切り返して右足シュート。だがわずかにゴール左に外れた。同37分には途中出場のFW森島康仁(27)がゴール前で左足シュートを放つも、枠を捉えきれない。守備固めに入った仙台の前に、時間だけが過ぎていった。

 だが敗戦濃厚の後半45分、MF中村憲剛(33)の右クロスに合わせたのは森島。ファーサイドで頭を振り、ゴール逆サイドに沈めた。値千金の今季2得点目で、優勝争いに踏みとどまった。

 仙台は6連敗こそ逃れるも、貴重な勝ち点3を落として15位。川崎Fも鹿島にかわされ3位に後退した。