<J1:川崎F1-1広島>◇第33節◇29日◇等々力

 川崎Fのホーム最終戦は、引き分けに終わった。

 川崎Fは開始2分、FWレナト(26)が左足でシュートを放つも、GKの好セーブで阻まれた。その後も押し込み、26分にはゴール前でFW大久保嘉人(32)がヒールで狙う。これはDFがかろうじてクリアした。

 再三の好機を逃していたが、ついに均衡を破る。34分、MF森谷賢太郎(26)のグラウンダーの右クロスに走り込んだのは大久保。右足で流し込み、7試合ぶりとなる今季16得点目を挙げ先制した。

 反撃したい広島は後半12分、FW佐藤寿人(32)とMF高萩洋次郎(28)を投入。すると流れが変わる。16分、ゴール前のこぼれ球をU-21(21歳以下)日本代表のMF野津田岳人(20)が左足シュートを放つも、ゴールのわずか左。26分には野津田の左足シュートが左ポストに当たり、こぼれ球に合わせたMF柏好文(27)のシュートはGKが横っ跳びで好セーブした。

 だが後半43分、広島はMF青山敏弘(28)の右クロスに、最後は佐藤が押し込み土壇場で同点に追いついた。川崎Fは大久保が2本のミドルシュートをいずれも枠内に放つなど広島ゴールを脅かしたが、追加点はならず。そのまま引き分けに終わった。