千葉がボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミルコ・フルゴビッチ(29)を獲得することが2日、決定的になった。クロアチアの名門ハイデュク・スプリトの主将は、日本移籍を熱望。引き留めをはかるクラブとも、同日までに合意した。

 代表でも主力のフルゴビッチは、昨年の欧州選手権予選ギリシャ戦で得点。1月30日の日本戦でも先発した。昨季にクラブサポーターから「ハイデュクの魂」賞も受賞。妹はハンドボールのクロアチア代表で、同じ兄妹構成のFW巻とのホットラインも期待される。

 千葉は第3の外国人獲得へ、関係者総動員で有力選手をリストアップ。当初は前線補強を狙い、元代表FWデニウソンらブラジル人を調査した。だが昼田GMの同国視察中に、ちばぎん杯でFW金沢ら若手が好プレー。FW巻ら負傷者にも復帰のメドが立ったため、方針転換。並行調査していたボランチ候補の中から、クゼ監督が「技術、スピードを兼ね備える」という実力者に白羽の矢が立った。

 従来1ボランチの千葉だが、フルゴビッチ加入を見越し、すでに1日甲府戦で2ボランチ布陣を試行。週明けにはMF馬場やFW新居、苔口ら離脱者も一挙に戦線復帰する見込みで、明日4日にも来日する新戦力をはめ込むだけで、ベスト布陣が完成する。