チームに初勝利をもたらしたバックラインでリーグ戦2勝目を目指す。コンサドーレ札幌は12日、札幌ドームで磐田と対戦。9日に行われた実戦形式の練習では、スタメン組に3戦連続でセンターバックを務めたDF曽田に代わって吉弘充志(22)を起用。3月のナビスコ杯川崎F戦で今季初白星を奪った4バックに戻す可能性が高まった。

 この日は中央は吉弘、柴田、サイドは左に西嶋、右に坪内の布陣を試した。ミニゲームでは安定した守備を披露した。三浦監督は「2点取られると勝つのはどこのチームでも難しい」と1試合平均2失点の守備を敗因に挙げているだけに、DF陣のテコ入れを図った格好だ。

 攻撃はここまで5試合でわずか3得点。勝利を積み重ねるためには、守備がベースとなるのは昨季と変わらない。しかし、現時点でDFラインは、どの組み合わせがベストか手探り状態が続く。吉弘は「(スタメンから外されて)悔しい気持ちはありますが、課題があるから出られない。自分ならどうできるか、そしてできることをやっていく」と冷静に分析した。札幌のDFラインが定まったとき、おのずと堅守が復活する。【上野耕太郎】