<J1:大宮4-2千葉>◇第6節◇12日◇フクアリ

 ゴール裏に陣取る大宮サポーター目がけ、片岡洋介(25)の25メートル弾がゴールに飛び込んだ。後半43分、豪快かつ低い弾道だった。「鳥肌が立ちました」。片岡の言葉も震える。

 「僕はこれまでミドルシュートを狙ってきたので、自信になりました。これからも打っていきたい。自分の武器にできれば」。ロベルト・カルロスをイメージさせるパワフルな球筋でキャノン砲と呼ぶにふさわしい。「ミートすることだけに集中できた。相手の寄せが気にならなかった」。ミドルシュートの極意をつかんだ25歳ははつらつと言った。