神戸のFW大久保嘉人(25)が、J最強守備陣をパニックに陥れる。30日の鹿島戦(アウェー)に向け、28日は軽めの調整。相手は今季8戦5失点で浦和と並びJ最少失点と堅守を誇るが大久保は「C大阪にいる時から鹿島には強かった。悪いイメージはないね」ときっぱり。過去に先発した鹿島戦は6戦5発と相性がよく、日本代表の岡田監督が視察する一戦で連続ゴールをたたき込み“鹿狩り”する意気込みだ。

 前日27日は公式戦2試合連続無失点だったG大阪を攻略した。動きだしの速さでDFを寄せつけず、難敵から2得点を奪い白星を手繰り寄せた。松田監督は「嘉人がいると、何でもないプレーでも向こうはパニックになる。調子が戻ってきたし、次もやってくれるでしょう」と期待する。中2日で鹿島、浦和と強豪との対戦が続く過密日程だが、現在7位のチームは勝てば4位に浮上する可能性がある。本来の調子を取り戻したエースが、V候補の前に立ちふさがる。【益子浩一】