J2山形は元鹿島のDF石川竜也(28)が、かつての僚友を封じるべく守備陣を統率し、相手の得点源に包囲網を敷く。

 左サイドバックの石川が攻守でキーマンになる。左足からの正確なクロスが売り物だが、仙台が相手となれば守備も重要。相手の先発2トップについては「一緒のチームでやっていたので分かる部分はある。できるだけ前からプレスをかけて自由にさせないようにしたい」と対策を示した。

 平瀬と中島の得点能力の高さは、十分に分かっている。センターバックのレオナルドや石井と連動し組織で守る。「2人とも攻撃的に出てくるので、あまり引いてしまうのは良くない。しっかり体を寄せて、簡単には蹴らせない」。この日の実戦練習でも、石井との守備ラインで相手の攻撃を封じていた。

 山形所属2年目。昨季のダービーは1敗3分けで、1度も勝てなかった。「難しい試合になると思うけどサポーターのためにも勝ちたい」。ブルーのホーム用ユニホームで臨む山形の最後方で、石川が「青い壁」となって立ちはだかる。【柴田寛人】