東京Vの練習場が乱闘寸前?

 までヒートアップした。18日の清水戦(味スタ)を前にした16日、東京・稲城市のグラウンドで非公開の紅白戦を実施。控え組に入ったルーキー河野広貴(18)と先発組のFWレアンドロ(27)MFディエゴ(24)が闘志ムキ出しのプレーでやり合った。河野が頭部に5針縫うケガを負い、試合後にはチームメートを巻き込み一触即発のムードとなった。

 ピッチがリングと化した?

 清水戦を翌々日に控えた紅白戦。目撃者の話を総合すると、控え組に入った河野がレアンドロに激しいタックルをしたのが発端だったという。このプレーにレアンドロが蹴りで応酬し、2人が口論になった。小競り合いは1度は収まったかに見えたが、直後に同じブラジル人助っ人のディエゴが「参戦」。ドリブルしていた河野を反則で止めた際にもつれる格好で転倒し、勢いあまってかスパイクで河野の頭部を踏む格好となった。

 その後もプレーは続き、終了後に「第3幕」。「気が付いたら、タラーっと流れていた」と流血してトレーナーに応急処置を受けていた河野の元へレアンドロが「乱入」し、治療を妨害するような行為をしたという。3人以外のチームメートも集まり、一触即発の険悪なムード。最終的には柱谷監督が仲裁に入って「乱闘」には発展しなかったが、河野は練習終了後に病院へ直行して、頭部を5針も縫った。

 柱谷監督は練習後「グラウンドで熱くなるのは当たり前。ただ、ピッチを出たら友達。おとがめ?

 もちろんない。そんなことしたら選手がいなくなる」と不問に付す意向を示した。ラモス常務も「普段から仲がいいから問題ないよ。いままでおとなしすぎたからね」とコメント。選手の1人も「よくあること。『やんちゃ』なのがヴェルディ(の伝統)。これがきっかけでいい方向へ行くと信じてる」と、遺恨に発展することはないとの見方だ。病院から戻った河野も「もう痛くないです」とフードで頭を覆いながらも、徒歩で寮へ戻っていった。

 明日の相手の清水には、先月16日のナビスコ杯で0-5と大敗した。「雨降って地固まる」ということになりますか。