名古屋FW深井正樹(27)が、千葉に移籍することが24日、分かった。保有権を持つ鹿島から今季終了までのレンタル移籍で、25日に発表される。深井は今季鹿島から名古屋にレンタル移籍したが、ストイコビッチ構想から外れ、リーグ戦出場は5試合止まり。名古屋がこの日までに、放出を容認した。

 深井は駒大時代に、千葉の巻と2トップを組み、01年に大学選手権を制覇。翌02年には総理大臣杯と関東大学リーグで優勝し、161センチの深井と184センチの巻との凸凹コンビは当時最強2トップと評された。01年にはユニバーシアード北京大会にもそろって出場し、日本を優勝に導いている。

 深井は03年、Jリーグ6クラブ以上の誘いを受けて鹿島に入団。直後に「巻とは『いつかプロでも同じチームでやろう。できれば代表で一緒にできればいいね』と話した」と明かしたことがある。一方、降格圏内から抜け出したい千葉は、巻の相棒を捜していた。駒大時代のように、深井が巻の周囲を活発に動き回り、得点量産を期待。クラブ史上初の2部リーグ降格阻止を「駒大コンビ」に託すことになる。