<J1:磐田0-0千葉>◇27日◇ヤマハ

 16位に低迷する磐田の内山篤監督(49)が、成績不振を理由に解任されることが濃厚となった。27日、磐田はホームで17位千葉に引き分けた。リーグ戦で、チーム史上ワーストタイ記録となる6戦未勝利の苦境に陥った。試合後、馬淵社長は「私は覚悟している。明日(28日)に、監督と話をする」と、解任をほのめかした。

 内山監督は昨年9月、アジウソン前監督の後を受けて就任。前任者の「リアクションサッカー」から、磐田の代名詞とも言える「人もボールも動く、アグレッシブな攻撃サッカー」に方向転換し、王者復活を期していた。だが、内容のある試合も、90分続かず勝ちきれない。今季の連勝はわずか2度で、いずれも2連勝止まり。この日も千葉に対してシュート数は16対6と圧倒したが、無得点に終わった。馬淵社長は「今はいいサッカーより、勝つかどうかが大事。それが、監督にはかわいそうだった」と話した。シーズン途中での監督交代となれば、3季連続となる。後任には柳下正明ヘッドコーチ(48)の昇格が有力だ。