イビチャ・オシム氏(67)の招聘(しょうへい)を狙う札幌が、同氏の職について「総監督」の肩書にこだわらない姿勢を示した。矢萩竹美社長(58)は30日、同氏の代理人から連絡があり「健康上のことを考えるとサポート的な役割しかできない」と説明されたことを明らかにした。

 クラブは息子のアマル氏が監督、オシム氏が総監督という図式を描いていたが、総監督より一歩引いた立場になる可能性も出てきた。それでも矢萩社長は「セットでもイビチャさんは(チームに)来る。(アマル氏は新監督の)選択肢の中に残っていると言わざるを得ない」と話した。形式はどうあれ、オシム親子が来期指揮を執る最有力候補に変わりはない。