屈辱は必ずや糧にする。サウジアラビアで行われていたU-19アジア選手権に日本代表として出場したコンサドーレ札幌のFW宮沢裕樹(19)が13日、チーム練習に合流した。12日夜に札幌に戻ったばかりも、笑顔を見せるなど、疲れた様子もなく練習に取り組んだ。

 1次リーグでは2試合に先発出場。初戦のイエメン戦は2アシストで5-0、続くイラン戦は先制弾を決め、4-2の勝利に貢献した。しかしU-20W杯出場権がかかった韓国戦では先発出場も無得点。チームも0-3で敗れた。「技術的には差はないと思うが、シュートまで持って行く形ができなかった。自分たちの力が出し切れなかった」。8大会ぶりにW杯出場権を逃すという結果を重く受け止め、自らのレベルアップを心に誓った。

 そのためにもまずはチームの力になる。8日の浦和戦で右足を痛めたアンデルソンは、この日は練習に参加しなかった。FWの一角は現時点で空いている。今季は度重なるケガでリーグ戦出場は4試合にとどまっているが、万全なら23日のアウェー東京V戦で、出場機会が巡ってくる可能性は高い。「チームで試合に出られるようになろうと、韓国戦後にみんなで話した。また代表に呼ばれるように試合に出て、結果を残したい」。苦い経験は無駄にはしない。