4月から男女共学となる札幌大谷高は10日、新設する男子のサッカー部と硬式野球部の指導陣を発表した。中学からの一貫スポーツ強化を進める同校は、競技歴や指導歴に秀でた指導者の招聘(しょうへい)を進めており、サッカー部はJリーグFC東京U-15チームでコーチを務める田部学氏(34)を監督として迎える。

 田部氏は札幌南高から筑波大に進み、茨城県社会人リーグ1部のジョイフル本田でMFとしてプレー。大学在学中から県内の高校やクラブチームの指導を手がけ、FC東京では01年から普及部(幼稚園~小学生)のコーチ、07年から育成部(U-15)のコーチを務めてきた。担当する同U-15むさしが昨年の日本クラブユース選手権で全国8強入りするなどの実績がある。

 田部氏は「本州では小・中・高の一貫指導が増えている。北海道は遅れているが、ここなら長い目で選手を見ていけると思った」と就任要請を受けた理由を説明。実績のある室蘭大谷と違い、ゼロからのスタートとなるが「やる以上は全国大会出場だけでなく、日本一になれるチームを目指していく」と高い目標を語った。【本郷昌幸】