札幌に「韓流スター」誕生!?

 新外国人DF趙晟桓(26)が14日、来道した。韓国代表歴がある確かな力に加え、甘いマスクもあってKリーグ時代は人気抜群だった。クラブ側は個人ブログ開設やイベント参加などを積極的に依頼する方針で、ピッチ内では守りの要、ピッチ外ではファンサービスの切り札と期待されている。

 韓国からやってきた「イケメン」は、サラサラのストレートヘアをなびかせ、クリーム色のセーター姿で新千歳空港に到着した。天候不良で予定より約2時間到着が遅れたが、趙は疲れたそぶりはみじんも出さない。「飛行機の中から雪がきれいで白く見えた。日本には何回か来たことがあるが、北海道は初めて」と笑みを浮かべた。群がる報道陣の姿に「何事か」といぶかしむ女性たちの視線を一身に集め、札幌の「韓流スター」は華やかに“デビュー”した。

 実績と人気を併せ持つ。183センチ、77キロの屈強な体を生かしたセンターバック。韓国代表にも選出経験がある。人気は抜群で、前所属の浦項スティーラーズでは個人ブログを開設していた。ビーチでの水着姿、ファンとほおずりする写真などを公開。コメントには絵文字を織り交ぜ、女性ファンのハートをガッチリつかんだ。

 クラブ側もビジュアル系DFとして売り出す構想がある。クラブ関係者は「甘いマスクだから、人気は出ると思う」と力説。趙の個人ブログ開設を検討中で、サポーター向けのイベントなどにも積極的に登場させる方針だ。趙は「結婚してから、もてなくなった」と謙虚だが「(札幌でも)ファンには対応していきたい」と明言。もっとも、ピッチ外の活動など慣れたものだろう。

 もちろん、ピッチ内ではプレーでサポーターを熱くする。「優勝を目指して、やっていく。ファンの人たちが喜んでくれるような、激しいプレーをしたい」。今季導入されたアジア枠での新加入。昨季J1ワーストの70失点だった守備の立て直しが期待される。札幌の「チョウ様」に笑顔が増えれば、J1昇格は近づくはずだ。【長島一浩】