【グアム22日=永野高輔】石崎流は私生活にはノータッチ!

 コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(50)が、昨季までの厳しい管理規律を撤廃した。選手の自己管理能力を育成するため、グアムキャンプ中も門限、食事、就寝時間などを個人の判断に任せる方針を打ち出した。練習で100%出すことを条件に、ピッチ外では自由な雰囲気を持ち込む新体制へと転換させる。

 「とにかく練習で頑張れ、ということ。それ以外は自由。決まりごとが随分と厳しかった。選手を楽にしてやりたい」と石崎監督。三浦体制だった昨季のキャンプ中に定められていた門限11時、全員での食事、マンガ本の持ち込み禁止など、細かい管理規律が一斉に緩和されることになった。

 当然、選手も大歓迎だ。FW中山は「自分のペースで食事にいける。自由な時間も増えるので、選手同士で会話する時間もできる」と言う。食事は朝は午前7時、昼は12時半、夜は午後7時半をめどに前後1時間でとれば良いことになった。禁断の合コンに関しても石崎監督は「“コンパ”ドーレとか呼ばれないように気をつけてね」とくぎを刺す程度。プロとしての各自の判断に委ねた格好だ。

 改革はシーズン中にも及ぶ。昨季までは移動時のバス、スタジアム内での携帯電話の使用が禁止されていた。「それでは家族とかが観戦にきたとき、連絡取りにくいでしょ」と指揮官。ロッカールームなど他人の迷惑にかかる場所以外なら、自由にかけられる体制に変える。ハードなフィジカルメニューとは対照的な、自由な管理体制。わし流“メリハリ術”でチームを大改造する。