<北九州市長杯:福岡2-1鳥栖>◇8日◇3位決定戦◇北九州市本城陸上競技場

 福岡が鳥栖を2-1で破り、2年連続の3位で大会を終えた。ともに7日、格下チームに完封負けしたが、この日は若手FWがゴールを挙げた。

 「33発コンビ」が目覚める前にアピールだ。福岡の若手FW2人が、積極的に走りゴールを奪った。G大阪から期限付き移籍したFW岡本英也(21)が前半35分に先制点を挙げ、4分後に2年目のFW大山恭平(19)が追加点をゲット。前日(7日)、岡山に0-3と沈黙した攻撃陣にカツを入れた。

 岡山戦の先発2トップ、昨季J2で19得点の高橋泰(28)と、14得点の大久保哲哉(28)が出せなかった結果を、新戦力がつかんだ。岡本は左サイドで先発し、相手の守備を崩す突破力を見せた。「ゴールを決めるのが自分の特長。出るチャンスを増やすのは自分自身なので、結果が残せて良かった」。高校1年以来の左サイドも「新鮮で楽しい」と幅を広げるつもりだ。

 大山は、先制点もドリブルでアシスト。2点目は、2トップを組んだFWアレックス(23)のシュートのこぼれ球を押し込んだ。先月はU-19(19歳以下)日本代表でカタールに遠征。「ほかの人より、仕上がりが早いのは有利。練習でもアピールしたい」と意気込んだ。篠田善之監督(37)は「競争が活性化される」と、台頭を歓迎。練習試合5試合を行う宮崎キャンプ(13~22日)で、競争が本格化する。【佐藤千晶】