<練習試合:仙台1-0G大阪>◇18日◇宮崎

 G大阪西野朗監督(53)が「ターンオーバー制」への布石を打った。宮崎・綾町合宿6日目のこの日、J2仙台との練習試合で今季清水から移籍した日本代表DF高木をレギュラー組で起用した。

 これまでは控え組だったが「(主力のDF)山口と長い間コンビを組むこともなかっし、どういう感じか見てみたかった」と説明。試合は0-1で敗れたが、高木は「戦術を理解する上で有意義な90分だった」と収穫を強調した。

 宝の持ち腐れにするわけにはいかない。選手層が厚い欧州の強豪クラブでは、チャンピオンズリーグや国内リーグで選手を効果的に使い分ける「ターンオーバー制」が常道だ。西野監督は「ある程度ベースの布陣を固めた上で、状況に応じて(使い分ける)」と言った。山口の相棒はDF中沢がリードしているが、豊富な戦力を生かすため、あえて高木を起用した。この日のプレーも「安定していた」と評価した。

 高木は1月10日から今月11日まで代表合宿に参加しており、G大阪合流は14日だった。最終ラインは連係が命。昨季はDF水本が代表合宿による合流遅れで出番が減り、シーズン途中に京都へ移籍した。同じ悲劇を繰り返さないためにも、練習試合をフル活用していく。